薬師寺東塔を作成しました
- imokko777
- 2016年7月16日
- 読了時間: 2分

薬師寺東塔の組み立てキッド、10年位前かな伯父さんから頂きました。木製です。伯父さんは更に10年も以前に購入されたのでしょうか、組立て説明書が紛失していました。非常に多数の部品、切る削る等の工程もありそうでした。そこでH19年1月に奈良の薬師寺に出かけ、写真の様に柱の組み方の写真を数多く取ってきました。その時、何とボロボロ、たるきや柱等腐っている所が多く立っているのが不思議と思う状態でした。その後修理が始まり、現在は覆屋に覆われ、その姿を拝むことはできません。H21年~H32年の修理期間だそうです。
模型は幸いにも1階,2階,3階の部品が分けられていたので、各階で部品を眺め、写真と比べ、この部品はここに使うのかと判断しながら組み立てていきました。裳(もこし)階を持つ一見六重の塔に見える三重の塔だからより複雑な構造でした。でも同じ部品を繰返す構造であるため何とかなりました。でも屋根は切削に失敗したらと思ったり、部品の過不足があったり、苦労話もありました。
今まで使用した事のない白い速乾性木工用接着剤は、乾燥時間短く、接着強度強く使易い事に気付きました。その後、釘や木ねじに変えて多く使うようになりました。
東塔は薬師寺で創建当時より現存している建物で1300年も時を経ています。その間大地震もあったと思います。今回の組み立てで気付いた事ですが、水平の梁と垂直の柱の間に”コの字型部品”が必ず入っています。角の部分ではこれが水平面内で90度に組み合わされ、複雑な柱組みの構造となっています。この構造は単に意匠問題でなく、柱と梁の接合強度を上げて耐震化に貢献していたものと思います。
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