50年前に作った自動車型オルゴール
- imokko777
- 2017年1月9日
- 読了時間: 2分

私が20歳の頃だったと思う。オルゴールを載せたクラッシックカーのオリジナル自動車を作った。完璧な設計図を描いた覚えはない、でもいろんな所に工夫が見られる。ハンドルの横にあるレバーを前に動かすとオルゴールが鳴り、後に引くと音が止まる。それと連動して後部に設けたスペアータイヤの付いた引出しの”ロック”や”解除”も行っている。曲目は覚えてない。「エリーゼのために」ではない事は確かである。彼女にプレゼントした。その彼女は これを持って、お嫁に来てくれた。
だが、何処かの谷にでも転落したのか前輪は外れ、シャフトは歪んでいる。ヘッドライトは外れ、しかも片側が無くなっている。窓枠は菱形に変形し、指示器は取れている。ボディーは凹み、オルゴールは動かない。50年も経った今、こんなの状態である事にやっと気付いた。
もっと早く修理してやれば良いのに、仕事が忙しかったためか、何十年も放置したままである。
宝石箱でもあるのに、指輪の一つも買ってあげた事もない。自責の念を感じる。
少し時間ができたので修復することにした。無くなったヘッドライトライトを作成し、凹んだボディーも板金塗装した。ボンネットの前飾りは新作することにした。女房は酉年、今年の干支は酉、それで鳥の前飾りを作る事にした。だがなかなかデザインが決まらない。ボール紙を切ったり削ったり、何回か作り直し写真の様になった。動かないオルゴールも新調する事にした。50年前は百貨店の片隅にオルゴール売り場があったが今はない。そこでネットで調査、まだ売っていた。福岡県にある会社、オルゴール屋ドットコム。高音質で高価な30弁のメカも販売していたが、サイズ的に18弁の普及品しかエンジンルームに入らない。曲目は女房が選曲して、「悲しき雨音」を発注した。
私に残された仕事は何だろう、指輪あるいはネックレスを購入する事だろうか!!
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